2009年05月24日

人生いろいろ、田舎もいろいろ

棚田.jpg

 
 先日のメルマガで「都会は変、田舎のほうが良い」という趣旨の話を
 書いたところ、読者の方から、こんなメールをいただきました。
 (文章は僕が適当に編集済)

続きを読む前に



> 田舎に移住して、健康になったとか、
> 都会のおかしなところにいろいろ気づいたということですが。
> ⇒ http://archive.mag2.com/0000246354/20090520114500000.html
>
> 私は逆に移住して、都会のよさを実感しました。
>
>
> 農薬のおかげで空気がおいしくもなく、臭いし、
> 水は簡易水道で塩素たっぷりで東京よりまずいです。
>
> 浄化槽設置費・点検費・清掃費、車維持費・保険料、
> 理不尽な高額寄付金、高い税金など、都会より生活にお金がかかります!
>
>
> 田舎最大の欠点は村社会。北朝鮮のように感じます。
>
> 元凶は、都会ではゆるーい任意組織の「町内会」。
>
> 田舎は、昔の隣組の性格のまま、おかみの下働き組織で、
> 他人の意見や、役所のやることに反対意見が言いにくい雰囲気を
> 作りあげています。
>
> 地元民でも、この古臭い組織や慣習、無意味なイベントなどが
> 嫌な人はいて、外から来た人に変えてほしい、なんて言ってきます。
>
>
> 小さなメリットは都会より広い土地に家が建てられ、
> 夏の間、無農薬野菜が自分の畑で作れることくらいですね。
>
> 都会から田舎に多くの人が移住することで、住民をがんじがらめにしている
> 町内会がもっと自由意思に基づくゆるいものになればいいなと思っています。
 
 
 
 僕がメルマガで「田舎サイコウ!(゜▽ ゜)」的な意見を言う一方で、
 この読者さんのように「田舎サイアク!(゜△ ゜)」的な意見も聞きます。
 
 
 どっちが正しいのでしょうか?
 
 
 結論から言えば、どっちも正しいのです。
 
 「結婚生活はパラダイスだよ!」という人もいれば
 「結婚なんて絶対にするもんじゃない!」という人もいるように、
 田舎暮らしだって、人それぞれ、感じ方は違います。
 
 結婚相手の性格が一人一人、皆違うように、
 田舎の土地だって、すべて性格が違うんです。
 
 極端に言えば、田舎は一つ一つ違うのですから、
 「田舎暮らし」を語ることなんて、出来ないんです。
 
 僕がメルマガで書くのも、正確に言えば、
 「田舎暮らし」ではなく「高知県の山奥暮らし」の話なんです。
 
 
 
 実際、いただいたメールと、僕の暮らしを比較してみたら、
 相違点が幾つも浮かび上がってくるのです。
 
 僕は、水道の塩素を、きついと感じたことはありません。
 理不尽な高額寄付金というのも、経験したことがありません。
 
 町内会が嫌ということも、全くありません。
 
 というか、町内会なんて僕はほとんど参加したことないんですが、
 別に不都合は何も無いです。(近所づきあいは普通にやっている)
 
 ※だからといって、高知県山間部は素晴らしい土地で、誰にでも薦められる
  ということでは、ありません。たまたま、僕という人間と、
  この土地とが上手くマッチしたというだけの話。
 
 
 
 「田舎は一つ一つの土地によって、性格が違う」というのは、
 都市部にしか住んだことがない人には、分かりにくいと思います。
 
 都市は、どこでも似ていますから。
 
 都市というのは、移住者のための土地です。
 外部の人を受け入れるように出来ているんです。
 
 ですから、どんなところであれ、「都市」に移住するのは、たやすい。
 
 東京の人が高知県山間部に移住するよりも、
 東京の人がニューヨークに移住するほうが簡単だと思います。
 
 たとえ異国の地であれ、「都市」である限り、どこも似通っているんです。
 
 
 
 「田舎」は、どこも同じではありません。
 
 高知県でも、山間部と海岸部では性格が違います。
 まして、高知県と愛媛県などといったら、地続きと思えないほど性格が違う。
 いわんや青森県をや。新潟県をや。小笠原諸島をや。
 
 
 田舎暮らしとは、その土地との「結婚」だと思ってください。
 
 そして、人間の性格が一人一人違うように、
 田舎の土地も一つ一つ違うと思ったほうが良いです。
 
 「田舎暮らしを始めよう」という人の多くは、
 一つの田舎(異性)も知らないのですから。
 
 幸せな結婚にするためには、まずは多くの相手を見ることが大切。
 
 少なくとも、10箇所くらいの「田舎」を、
 「風景だけではなく、その土地の人の雰囲気が分かるくらい」まで
 知るほどに体験した上で、移住地を選んだほうが良いと思います。
 
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【蛇足】
 
 数学で「お見合いの確率論」というものがあります。
 
 ・全部で20人の相手とお見合いをする。
 ・断った相手とは二度と会えない。
 ・会う順番はランダム。
 ・二股はかけられない。
 
 この条件下で、20人の中で(事後的に順位を付けることができた場合)
 順位が3番目以上の相手と結婚するための戦略を考えよ。
 
 という問題。
 
 
 この問題の答えは、以下のようになります。
 
 
 ・最初の5人は無条件で見過ごす。
 ・10人目までは、それまでで1番だと思ったら結婚する。
 ・13人目までは、それまでで2番以上だと思ったら結婚する。
 ・15人目までは、それまでで3番以上だと思ったら結婚する。
 ・16人目は、それまでで4番以上だと思ったら結婚する。
 ・17人目は、それまでで5番以上だと思ったら結婚する。
 ・18人目は、それまでで7番以上だと思ったら結婚する。
 ・19人目は、それまでで10番以上だと思ったら結婚する。
 ・20人目は、どんな相手でも結婚しなけりゃしょうがない。
 
 (秋山仁『皆殺しの数学』より抜粋)
 ⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4584009155/ref=nosim/?tag=katonodoka-22
 
 田舎の土地探しの参考にでもしてください。
 
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posted by 加藤のどか at 11:45| 高知 ☔| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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