2009年05月23日

書評:今日は死ぬのにもってこいの日

今日は死ぬのに.jpg

 
 毎週土曜日は、各種おすすめ本を紹介する書評の日。
 
 
 きょうご紹介する本は、何百年もの間、インディアンの間で伝えられてきた、
 言葉というか、詩というか、小文というか、格言というか。
 
 そのような短文をまとめた『今日は死ぬのにもってこいの日』です。

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 本書におさめられた何十もの言葉は、
 自然と一体となった生き方を理想とするインディアン(ネイティブアメリカン)
 の古老たちによって、発せられたもの。
 
 そこからは、我々が普段、接している価値観とは、
 全く異なった文化に触れることができます。
 
 
 進歩や便利さが「善」とされている先進国の価値観から見れば、
 インディアンの暮らしというのは、何百年も前から進歩しないし、
 便利さとは程遠い生活なのだと思います。
 
 しかし、それはあくまで「進歩」や「便利」という物差しによって、
 インディアンの文化を測った結果。
 
 
 「人間が幸福に生きる」
 
 「自然と一体となって生きる」
 
 
 そういうインディアンの物差しをもって見れば、
 先進国の文化は、非常に遅れたものと映るのでしょう。
 (インディアンは、白人文化は遠からず滅びると考えているそうです)
 
 
 自然と一体となって生きるということは、
 自分の「死」も、当然のこととして、受け入れるということ。
 
 人間は必ず死ぬ。それは100%確実な「自然」なこと。
 
 だからこそ、本の題にもなっているような
 『今日は死ぬのにもってこいの日』というような、
 我々の文化から見れば理解できないような言葉も、生み出されるのです。
 
 
 
 
 
  今日は死ぬのにもってこいの日だ
  
  生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている
  
  すべての声が、わたしの中で合唱している
  
  すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやってきた
  
  あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった
  
  今日は死ぬのにもってこいの日だ
  
  わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている
  
  わたしの畑は、もう耕されることはない
  
  わたしの家は、笑い声に満ちている
  
  子供たちは、うちに帰ってきた
  
  そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ


【紹介した本】

 『今日は死ぬのにもってこいの日』
 http://www.amazon.co.jp/dp/4839700850/ref=nosim/?tag=katonodoka-22

 
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posted by 加藤のどか at 11:45| 高知 ☔| 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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