毎週土曜日は、各種おすすめ本を紹介する書評の日。
きょうご紹介する本は、何百年もの間、インディアンの間で伝えられてきた、
言葉というか、詩というか、小文というか、格言というか。
そのような短文をまとめた『今日は死ぬのにもってこいの日』です。
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本書におさめられた何十もの言葉は、
自然と一体となった生き方を理想とするインディアン(ネイティブアメリカン)
の古老たちによって、発せられたもの。
そこからは、我々が普段、接している価値観とは、
全く異なった文化に触れることができます。
進歩や便利さが「善」とされている先進国の価値観から見れば、
インディアンの暮らしというのは、何百年も前から進歩しないし、
便利さとは程遠い生活なのだと思います。
しかし、それはあくまで「進歩」や「便利」という物差しによって、
インディアンの文化を測った結果。
「人間が幸福に生きる」
「自然と一体となって生きる」
そういうインディアンの物差しをもって見れば、
先進国の文化は、非常に遅れたものと映るのでしょう。
(インディアンは、白人文化は遠からず滅びると考えているそうです)
自然と一体となって生きるということは、
自分の「死」も、当然のこととして、受け入れるということ。
人間は必ず死ぬ。それは100%確実な「自然」なこと。
だからこそ、本の題にもなっているような
『今日は死ぬのにもってこいの日』というような、
我々の文化から見れば理解できないような言葉も、生み出されるのです。
今日は死ぬのにもってこいの日だ
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている
すべての声が、わたしの中で合唱している
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやってきた
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった
今日は死ぬのにもってこいの日だ
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている
わたしの畑は、もう耕されることはない
わたしの家は、笑い声に満ちている
子供たちは、うちに帰ってきた
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ
【紹介した本】
『今日は死ぬのにもってこいの日』
http://www.amazon.co.jp/dp/4839700850/ref=nosim/?tag=katonodoka-22
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