2009年04月29日

他の米の顛末を

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 【前回までのあらすじ】
 
 去年の秋の稲作日記。ヒノヒカリ・サリークイーン・紅朱雀と
 3種類の米によって行われた「二度目の稲作」も、稲刈りも無事終わり。
 田んぼに吹き流れる秋風は、日に日に、冷たさを増していった。

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続きを読む前に

 
 サリークイーンの顛末は昨日書きましたので、
 今日は、残った米の話を整理しておきましょう。
 
 
 まずは、ヒノヒカリ。
 
 K地区(でっかい田んぼが1枚)のヒノヒカリは以前に書いたように、
 農業公社のコンバイン様による稲刈り後、玄米にまで姿を変えました。
 
 J地区(小さい田んぼが5枚)のヒノヒカリは、
 はちまきさんのコンバインでの収穫、そして乾燥機での乾燥後、
 籾殻つきの状態で、我が家の押入れに大量に眠っております。
 
 
 僕が住んでいる家は、蔵や倉庫がついているような「農家」ではなく、
 ごく普通の一軒家であるため、収穫物を置く場所が無くて困ります。
 
 100キロ単位の米を置くとなると、やはり倉庫がないとキツイ。
 一刻も早く、農業用の家に引っ越す必要性を感じています。
 
 
 このヒノヒカリは、知り合いに送ったり売ったりするのと、自家消費用。
 それでも数百キロありますからね。普通の民家には似つかわしくない量です。
 
 
 
 お次は「もち米」。
 
 去年の夏に書いた「二度目の稲作・前編」でちょっとだけ触れたんですが、
 実は、もち米の苗を少しもらいまして、植えていたんです。
 
 紅朱雀の横にちょこっとだけ植えていたんですが、
 このもち米、あまりうまく育ちませんでした。
 
 というのは。近所の人から苗をもらったときには、
 苗を「束」にしてある状態だったんです(手植え用の苗)。
 
 それをすぐに田植えすればよかったんですけれど、
 なんだかんだで数日間、田んぼの水につけたまま置いていたら、
 内側の苗が腐っちゃったんですね。風通しも悪かったのでしょう。
 
 でもせっかく貰ったものだから、ってんで植えたんですが、
 やはり成長が悪い。結局、収穫できたのは稲束で十数束くらいでしたかね。
 
 あまりに少量なので、脱穀して「もち」にするのもバカらしくなり、
 稲束のまま家に持って帰ってきて、縁側にディスプレイしておきました。
 (ほったらかしておいた、ということ)

 それが、去年の秋のこと。
 
 
 で、この冬のことなんですが、うちの家の庭に、
 やけにいろんな鳥がやってきたんです。
 
 僕はバードウォッチングの趣味が無いから、鳥の名前とか
 よく分からないけれども、おそらく「日本野鳥の会」の人が見たら
 喜ぶような珍しい鳥が、何種類も、何羽も来ていたんです。
 
 冬の間は、それこそバードウォッチング気分で眺めていたんですが、
 春になってみて、なぜ鳥が来ていたかが分かりました。
 
 
 縁側に僕がほったらかしておいた「もち米」を食べにきていたんです。
 
 
 この間ふと、もち米の稲束を持ち上げたところ、米が全くついていない。
 
 で、稲束の下には、中身を失った「籾殻」が大量に。
 
 鳥はどうやっているのか知らないけれど、
 うまいこと籾殻を外して、中の米だけを食べるんですね。
 
 ってな顛末で、少量のもち米は、苗を半分ほど腐らせた挙句、
 最終的には近所の鳥さんたちの冬の食料となったようです。
 
 
 
 さて、最後に残るは紅朱雀。これが問題なんです。
 
 「二度目の稲作・後編」の連載を始めるときに、
 「実はまだ、僕の中で、去年の稲作は完結していないので・・・」と
 書いたのは、この紅朱雀のこと。
 
 
 紅朱雀は2週間の天日干し後、再びはちまきさんのコンバインを借りて脱穀。
 
 コンバインは「稲刈り&脱穀」を行う機械ですから、
 当然「脱穀だけ」も出来るんです。
 全自動洗濯機が「脱水だけ」も出来るようなもの。
 
 天日干しした米を脱穀するには、
 干し終わった稲束を、コンバインに食べさせてやればいいだけです。

 すると賢いコンバインは、脱穀してくれるということ。
 
 
 紅朱雀の問題は、籾すりです。
 
 
 籾すりは、地域の共同籾すり場で行うのが普通なんですが、
 紅朱雀は「赤米」です。色がついている。
 
 だから、共同の籾すり場を使うことが出来ません。
 色つきの米が混じったら、他の人に迷惑がかかりますからね。
 
 
 ですから、近所で僕と同じような古代米を作っている人の
 籾すり機を貸してもらって、そこで籾すりしようと思っていたんです。
 
 が。
 
 ちょうどそのころ、子供が生まれる時期が重なり、
 大変忙しく、紅朱雀の籾すりどころじゃなかった。
 
 で、気が付いたときには、どの籾すり機も片付けられていた。
 (稲刈りシーズン以外は、機械は使わないですから)
 
 ・・という理由。なので、紅朱雀は乾燥したものの、
 籾すりをしていない「籾殻つき」の状態のまま、保存してあるんです。
 
 
 大変不本意なことですが、一度押し入れにぶち込んでしまうと、
 なかなか出すのが億劫になるじゃないですか。ねえ。僕の性格的にも。ねえ。
 
 ってことで、紅朱雀に関しては見て見ぬふりを続けている間に、
 冬になり春になり、ま、そのまま夏になって、また秋になるだろうと。
 
 そう思っているのです。
 
 紅朱雀を育てた当初の目的は
 「昔の日本人が祝いごとの時に食べていたという、古代の赤米100%の
  純粋な赤飯を食べてみたい」ということから始まりました。
  
 ですから、まだ僕の中で「二度目の稲作」は完結していないんです。
 
 
 いつか、というか、遅くとも今年の秋にはちゃんと籾すりして、
 100%の「昔の日本人が食べていた赤飯」を口にしたときこそ、
 僕の「二度目の稲作」は完結します。

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posted by 加藤のどか at 12:00| 高知 | 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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