2009年04月28日

インディカ米カレー

インドカレー.jpg

 【前回までのあらすじ】
 
 去年の秋の稲作日記。
 J地区のヒノヒカリ、サリークイーン、共にコンバインでの稲刈り後、
 乾燥機にて乾燥終了。そろそろ稲作日記も、終わりが見えてきましたね。
 
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続きを読む前に

 
 ドーラの旦那のエンジンルーム(ラピュタ)を彷彿とさせるような
 Kさんの農業機械小屋にて、サリークイーンは無事、乾燥を終えました。
 
 
 乾燥を終えたサリークイーンは、そのまま「籾すり」に移行します。
 
 籾すり機ってのは、原理としては、籾殻がついた米を刺激して、
 中身の米(玄米)は潰さずに、外側の籾殻だけを外すような機械。
 
 つまり、玄米以上籾殻米以下という大きさの、
 超微妙なさじ加減の上に成り立っているものなんです。
 
 
 米の粒が小さい品種と、大きい品種であれば、
 それぞれの米粒に合わせて、調整が必要になるわけです。
 
 「大きい米粒の品種」に合わせた設定で、小さい米の籾すりを行えば、
 小さな米は籾殻がついたまま、全部素通りしてしまいます。
 
 逆に「小さい米粒の品種」に合わせた設定で、大きい米の籾すりをすれば、
 中身の米までもが破壊されてしまう、ということです。
 
 
 
 何が言いたいかというと。
 
 
 
 日本の米(ヒノヒカリ)に合わせた籾すり機で、
 細長いインディカ米(サリークイーン)を籾すりするのは、
 大変難しい技術である、ということ。
 
 インディカ米の籾すりを行うには、専用の「インディカアタッチメント」
 みたいな部品を、籾すり機に取り付けないといけないんですが。
 
 そんなものは日本国内に出回っていないし、
 たかが2〜300キロの僕の米に対して機械を改造するのも、
 アレな話じゃないですか。ねえ。
 
 
 
 で、ここはドーラ夫を彷彿とさせるKさんのテクニックに任せて、
 「日本の米用の籾すり機で、絶妙な設定を行うことにより、
  インディカ米の籾すりが出来ないかやってみよう」ということに
 相成りました。
 
 結果的には、完璧とはいかないまでも(少し、割れてしまう米が
 混じってしまったものの)、無理やりにインディカ米の籾すりを
 行うことに成功。
 
 
 
 ここで本来なら、Kさんの籾すりテクニックについて、
 どれだけ絶妙な設定を行っているだとか、どれだけ凄いことなのかを
 キーボードを尽くして書きたいところなのですが。
 
 僕も正直なところ、Kさんが何をどうやって籾すりを行ったのか
 理解していないため、結果だけの報告ということで、はい。ごめんなさい。
 
 
 
 籾すりの終わった玄米を、道端のコイン精米機に投入してみたところ、
 意外なことに、普通に精米できました。(精米できないかなーと
 思って、とりあえず投入してみた。真似しないように)
 
 出来たとはいえ、やっぱりこの精米機も「日本の米」に合わせてあるので、
 かなりの「割れ米」は出たのですけれども、僕としては十分許容範囲の
 見事な「インディカ米」を、大量にゲットすることが出来たのです。
 
 
 
 そもそも、なぜインディカ米を育てようと思ったか。
 
 カレーを美味しく食べるためでしたね。
 
 
 
 ってことで、作ってみた。インディカ米を使ったカレー。
 
 美味しんぼ第49巻を読まれた方々は、ご存知のことだと思いますが。
 http://www.amazon.co.jp/dp/409183289X/ref=nosim/?tag=katonodoka-22
  
  
 インディカ米は、炊飯器で炊くのではありません。
 
 炊飯器を見ても「玄米モード」や「おかゆモード」はありますけれど、
 「インディカ米モード」は無いでしょう。
 
 インディカ米を炊飯器で炊いては、いけないのです。
 (インドとかには、インディカ米用の炊飯器があるだろうけれど)
 
 
 インディカ米は、鍋でゆでるんです。
 
 パスタみたいなもんです。
 
 
 沸騰しているお湯に、インディカ米を投入。
 大体、10分ちょっとゆでたら、お湯を切って、しばらく蒸らす。
 
 これで出来上がり。ま、インド人に言わせればもっといろいろな
 炊き方(ゆで方)があるのでしょうけれど、僕的にはこれで十分OK。
 
 
 で、カレーを作って(作ってもらって)食べてみました。
 
 
 日本式の、ルーを使ったトロミのあるカレーじゃなくって、
 サラサラの、スープ状のカレーと合わせてみました。
 
 すると、これがすこぶるウマイ。
 
 なんつーか、今までのカレーは、カレーじゃなかった。
 
 日本式の、富士そばで出てくるようなカレーだったら、
 普通の米(ジャポニカ米)のほうが合うと思いますよ。
 
 でも、インドカレーやタイカレーのようなものだったら、
 インディカ米との相乗効果がすごい。
 
 
 この例えが正しいのかどうか分からないですけれど、
 「トマトとモッツァレラチーズのサラダ」の、モッツァレラが無いから、
 じゃあ同じチーズだから6Pチーズでもいいだろうと思って
 生まれてこのかた「トマトと6Pチーズのサラダ」を食べていたんだけど、
 はじめてイタリアで「トマトとモッツァレラチーズのサラダ」を
 食べたときに、そのコンビネーションの素晴らしさに感動した、というか。
 
 さらに例えが離れるでしょうけれど、田舎の小学生が野球をしていて、
 太っているからという理由だけで強制的にキャッチャーをさせられて、
 お父さんから買ってもらったグローブで今までキャッチャーをしていたけれど、
 中学校に入学してはじめて「キャッチャーミット」なるものが
 この世に存在することを知り、その扱いやすさに衝撃を受けたというか。
 
 
 ともかく、カレーならインディカ米だろこりゃ、って思うほど、
 カレーに合ったんですよ(繰り返すけど、日本式カレーではない)。
 
 
 サリークイーンは、たしかに、特徴的な匂いがあるんです。
 
 田んぼから「シンガポールの屋台街の匂い」がしたと書きましたけれど、
 実際に米にしたら、もっとあの匂いはしたんです。
 
 サリークイーンを、味噌汁&納豆&アジの干物で食べるとなったら、
 その匂いが気になるし、パサパサしているし、うまくもなんともないはず。
 
 しかし、カレーのような香りがめちゃめちゃ強いおかずと合わせるとなると、
 米の香りもあいまって、カレーがより美味しくなる。
 
 さらに、あのパサパサ感が汁気の多いカレーと見事にマッチし、
 ぴったりとお互いを補い合っている感があります。
 
 これを普通の日本の米でやると、ベチャベチャになって、
 米がブヨブヨになって、まるで「カレーおじや」になってしまいます。
 
 
 
 僕は東京にいた時分にカレー屋めぐりをしたことがあって、
 東京のカレー屋には数十軒は行ったと思うんですけれど、
 「米」にこだわっているカレー屋さんは、ほとんど無かったです。
 
 有名なカレー屋さんが、スパイスは何十種類も調合しているんですよとか
 言っていても、ライスはただ単に、普通に米を炊いて出しているだけ、
 というところが、結構多かったですね。
 
  唯一、ここの米はカレーにめちゃめちゃ合う! と思ったのは、
  浅草にある夢屋さんというとこ。カレー好きの方、ぜひどうぞ。
  ⇒ http://gourmet.yahoo.co.jp/0000738719/P001256/
 
 
 もともと、カレーにはインディカ米が合うだろうと思い、
 サリークイーンの栽培を実際にやってみたんですが、
 ここまで合うとは予想以上でした。
 
 このサリークイーンでも、純粋なインディカ米ではなく、
 インディカ米とジャポニカ米のハーフなのだから、
 本当のインディカ米(の上質のやつ)だったら、
 もっともっとカレーが美味しくなるんじゃないでしょうかね。
 
 どっかの農協が、サリーでも、他のインディカ米でもいいですけれど、
 本格的に栽培を始めて、カレー&ピラフ&チャーハン用米として販売したら、
 結構いけると思いますよ。マジで、そう思います。
 

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posted by 加藤のどか at 11:45| 高知 ☀| 食べ物のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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