2009年04月26日

お米を乾燥させましょう

棚田.jpg
 
 【前回までのあらすじ】
 
 J地区のヒノヒカリとサリークイーンは、はちまきさんの旧型コンバインに
 よって無事に稲刈り終了。ところが、このあとの「乾燥」で、また
 一トラブル起こるのであった・・・。去年の秋の稲作日記なり。

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続きを読む前に

 
 復習です。
 
 コンバインで収穫した米を、スーパーで売っているような
 「白米」にするためには、どのような作業が必要でしょうか?
 
 
 
 まず最初は「乾燥」です。コンバインで収穫した米は天日干しには
 出来ませんので、機械乾燥させるんです。
 
 で、乾燥が終わったら次は「籾すり」ですね。この作業によって、
 米の籾殻を外し、玄米にするんです。籾殻は食べられません。
 
 最後に「精米」によって、玄米を白米にします。
 そういえば最近は家庭用の精米機なんていうのもありますね。
 田舎では100円で10キロ精米できる「コイン精米機」が、
 そこらじゅうにあります。
 
 
 
 この3行程の作業、すなわち「乾燥」「籾すり」「精米」を経てこそ、
 炊飯器に投入できる「白米」が完成するというわけです。
 
 最初の行程である「乾燥」ですが、多くの場合、
 農家個人で米の乾燥機を所有しています。
 
 
 
 「乾燥」「籾すり」「精米」、どれも機械で行うんですが、
 それぞれの機械の値段が違うんですね。
 
 ま、ピンキリですから一概には言えませんが、高価なほうから
 
  籾すり機>精米機>乾燥機 という順番だと思います。
  
 本格的な農業で使うサイズであれば、乾燥機ならば中古のワゴンR、
 籾すり機ならば新車の一番安いクラスのレクサス、
 精米機がその中間くらい、といった感じでしょうかね。
 (家庭用のであれば、もっと安く買えますよ)
 
 
 
 うちの周りの農家さんは、大体の方が乾燥機を所有していますが、
 「籾すり機」を個人で所有している農家は、ほとんどいません。
 
 何ヘクタールもの米をつくっている大農家でないと、
 籾すり機は所有していないと思います。
 
 じゃあ、籾すりはどうするのかというと、地域共同の「籾すり機」があるので、
 そこを使わせてもらうんです。この籾すり機は、月2回だけ稼動するんです。
 
 ちなみに、数ヘクタール(10ヘクタール以下)の稲作をやっている農家は、
 高知県山間部では「大農家」ですが、新潟や北海道のような、
 平地の米どころに行けば「小農家」になります。
 
 平地は桁が違いますから。山間部の棚田だと数ヘクタールが限界です。
 
 
 
 さて。
 
 収穫した米の乾燥ですが、コンバインで稲刈りをしてくれた
 はちまきさんが乾燥機を持っているので、お願いすることにしました。
 
 乾燥機ってのは、すごく簡単にいえば、でっかい石油ファンヒーターです。
 
 灯油で動くんです。灯油で空気を熱して、まさに洗濯物の乾燥機のように、
 米をぐるんぐるん内部で回しながら、乾燥させるんです。
 
 大体、一晩乾燥を続ければ、翌朝にはパリっと乾いた米になるという寸法です。
 
 
 ここで問題が起きました。
 いや、正確に言えば問題が起きるとは予想していて、やはり問題が起きた。
 
 
 以前に「紅朱雀」は、乾燥機が動くほどの量ではなかったから
 仕方なく天日干しにしたと書きました。
 
 乾燥機は、あまりに少量の米だと動かないのです。
 (これを「最低張込量」といいます。
  「この乾燥機の最低張込量は400キロ」みたいに使う)
 
 最低張込量は乾燥機によっても違いがあるのですが、
 はちまきさんの持っている乾燥機の場合は、
 せめて300キロはないと乾燥機が動かない、という感じ。
 
 
 
 ヒノヒカリは300キロ以上あったので、はちまきさんの乾燥機で
 無事に乾燥できたのですが、問題はサリークイーン。
 
 300キロに届かなかったんです。
 
 実は、これは収穫してから判明したのではなく、
 収穫前から「微妙だなー」とは思っていたんですよ。
 
 300キロないと乾燥機が動かないというのは知っていましたし、
 そしてサリークイーンが300キロに「微妙に届かなさそう」というのも
 分かっていたんです。
 
 そこで、じゃあコンバインで刈るのをあきらめて
 「天日干し」にしても良かったんですが。
 
 
 
 一度「楽」の味を覚えてしまうと、あえての「苦」には向かわぬもの。
 
 
 
 一気に稲刈りを終えてくれるコンバイン様の威力に魅了されていた僕は、
 サリークイーンの稲刈りを「バインダー&天日干し」コンビでやるのが、
 はっきり言って、億劫でしょうがない(僕は農業向きではない性格です)。
 
 なので、何とかサリークイーンをコンバインで刈れないものかと、
 いろいろ方法を考えたんです。というか、いろんな人に聞いてみたんです。
 
 
 その結果、サリークイーンを乾燥させる方法が見つかった。
 
 
 なので、はちまきさんに、コンバインでの稲刈りを頼んだんですね。
 
 で、どうやって少量のサリークイーンを乾燥させるのか、ということですが。
 
 それはまた明日の話。
 
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posted by 加藤のどか at 12:00| 高知 ☀| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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