2009年03月25日

D.I.Y.

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 まだ東京に住んでいたころの話。
 
 実家に、8畳ほどの大きさの物置を設置しようということになりました。
 
 業者に見積もりを頼んでみると、そのサイズであれば、安くても50万ほどす
 るとのこと。材料費と設置作業費などを合わせた費用が、50万円です。
 
 物置相場なんて良く知りませんが、当時の僕が感じたのは、物置で50万はい
 くらなんでも高いだろう、ということ。どうにかすれば、もっと安くできるん
 じゃないのか? と、考えたんです。

続きを読む前に

  
 そこで、親に対して交渉を持ちかけました。8畳の大きさの物置を、僕がもっ
 と安く作るから、浮いた額の半分を報酬としてくれないか、と。つまり、業者
 に頼めば50万円かかるところを、40万円で抑えることができたら、差額1
 0万円の半分である5万円を、僕が報酬としてもらう、ということです。
 
 いろいろ調べてみると、中古物置の「部品」を売っているネットショップを発
 見することが出来ました。物置といっても、8畳ほどの大きさになると、単体
 で売っているのではなく、プラモデルみたいに部品を組み立てていくんです。
 
 1畳くらいの小さな物置なら、完成系、つまりフィギュア的に売っていますが、
 8畳くらいの大きな物置となると、完成形では売っておらず、プラモデルのよ
 うに部品を組み立てていかないといけないんです。
 
 
 どこかの工事現場で使っていたという中古物置(でも、ほとんど使用していな
 いので、状態は新品同様)の部品を、実家まで配送してもらい、自分で組み立
 てて設置することにしました。
 
 
 組み立て当日は、大工仕事に強そうな友人を呼び寄せ、総勢3人で物置を組み
 立て始めます。やってみると大して難しいこともなく、数時間で物置は完成し
 てしまいました。
 
 結局、かかったお金は、中古物置の部品代である18万円のみ。友達にバイト
 代を払っても20万円。業者に頼めば50万円かかるものを、20万円で仕上
 げてしまったのです。そして、当時の僕にとっては超大金である15万円が、
 報酬として手元に残りました。
 
 
 自分で言うのもナンですが、8畳の物置を設置するときに、50万円で業者に
 頼もうとする人(つまり、うちの親)は、あまり田舎暮らしには向いていない
 と思います。物置の設置くらい自分でも出来るんじゃないかと考え、いろいろ
 方法を探ってみる人のほうが、田舎暮らしには向いているんじゃないでしょう
 か。
 
 
 D.I.Y.ってやつです。「Do It Yourself」。日本語でいえば
 「どんなことでも(D) いっちょ(I) やってみよう(Y)」って感じです。
 
 D.I.Y.の気持ちがない人には、田舎暮らしは厳しいものになると思いま
 す。
 
 
 田舎とは、人が少ない土地です。当然、店も少ないです。受けられるサービス
 も少ないです。そういう土地で快適に暮らそうとするならば、一番手っ取り早
 いのは「自分でやってみる」ということです。
 
 
 車が壊れてしまった。近くに修理屋は無い。じゃあ、自分で直してみよう。
 
 新鮮な刺身が食べたい。近くに魚屋は無い。じゃあ、自分で釣ってこよう。
 
 ハンバーガー屋もない。牛丼屋もない。じゃあ、自分でつくってみよう。
 
 道がガタガタで不便だ。じゃあ、コンクリートを流し込んで道を作ってみよう。
 
 
 体の調子が悪いけれど、近くに病院が無い。じゃあ、「家庭の医学」を読んで
 自己診断して、庭に生やした薬草を飲んで治しちゃおう。
 
 フランス料理が食べたい。でもそんな洒落たレストランは近くに無い。じゃあ、
 自分でフランス料理のレシピを調べて、つくってみよう。なぁに、シェフだっ
 て自分と同じ人間だ。あいつに出来て、自分に出来ないわけがない。
 
 近くに通える会社が無い。よそ者の自分を雇ってくれる会社が無い。じゃあ、
 自分で商売を始めてみようか。どんな商売をしたら、この土地でもやっていけ
 るだろうか。
 
 
 受けたいサービスが無いのならば、自分でやってみる。仕事が無いのであれば、
 自分で商売を始めてみる。すべてにおいてD.I.Y.の気持ちをもって臨み、
 そのことを楽しんでやれるのであれば、あなたは田舎暮らしに向いていると思
 います。
 
 物置をつくるのも、なかなか楽しかったですよ。


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posted by 加藤のどか at 11:45| 高知 ☀| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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