2008年12月14日

義務教育

 日本の農業を取り巻く環境というのは、
 いろいろな情報を知れば知るほど、絶望的な気持ちになってきますよね。
 
 
・食料自給率は、40%未満。

・農家の半分は、60歳以上。

・休耕地や耕作放棄地の拡大。


 お先真っ暗。(゜△ ゜)
 
 国は、補助金つけたり、いろいろな支援をして、
 なんとか農業を盛り上げようと頑張っているようですが。
 
 今のところ、改善の兆しは、見られませんね。
 
 
 さて。
 
 
 本気で、農業を復活させたいのならば。
 
 一つ、簡単な方法があります。
 
 
 
 それは、義務教育に「農業」を、入れること。
 
 
 
 誰もが農業を身近に感じることにより、
 食に対しての危機意識も高まりますし、
 本当に良い食物を選んで購入してくれるようになる。ゆえに農家も助かる。
 
 なーんて目的で「義務教育に農業を!」というのでは、ありません。
 
 
 
 「消費者意識」を、育てることを目的とした、「農業教育」の導入ではなく。
 「生産者」を、育てることを目的とした、農業教育を行う。
 
 「農業の天才」を見つけるために、「農業」を義務教育に取り入れるんです。
 
 
 
 皆さんは、何の才能がありますか?
 
 
 
 勉強が得意な人。
 
 野球が得意な人。
 
 サッカーが得意な人。
 
 絵を描くのが得意な人。
 
 ルービックキューブが得意な人。
 
 
 
 いろんな才能を持った人が、いると思いますが。
 
 その才能が発揮されるためには、ゼッタイに必要な条件があります。
 
 
 それは。
 
 「その行為をする機会が、あること」
 
 
 野球という文化が無いインドにおいて
 イチローを超えるような野球の才能がある人は、たぶん、います。
 (だって、10億人近くの人間がいるんだから)
 
 でも、「イチローを超える野球の才能を持ったインド人」が、
 イチローよりも、野球がうまくなることは、無いです。
 
 だって、彼は野球をしたことが、無いから。
 潜在的な才能は、永久に潜在したまま。
 
 才能というのは、機会があってこそ、発揮されるものです。
 
 
 
 数学の才能がある人は、義務教育によって「数学」と出会うことにより、
 自らの才能に気づきます。
 
 ほかの人が悩む問題でも、僕はスラスラと解ける! (゜▽ ゜)
 数学を学ぶのが面白いし、興味が尽きない! (゜▽ ゜)
 
 そういう人が、大学の数学科に進み、数学者になり、
 日本の数学のレベルを引き上げます。
 
 
 
 はっきり言って、因数分解なんて、99%以上の人は必要としない知識です。
 
 実際、僕は、大学入試以降、
 因数分解の知識を使う場面に、出くわしたことがありません。
 
 でも、義務教育で因数分解を扱うことによって、
 少数の「数学者」「物理学者」等の研究者が生まれ、
 新たな技術が開発されていくわけです。
 
 
 
 もし
 「因数分解なんて、大多数の人に必要ないから、廃止しよう」
 と、なれば。
 
 99%の人には、全く影響がなくても、1%の人に影響があります。
 
 日本の理系を支える人々が、生まれなくなってしまうんですよね。
 「その道のトップ」が、生まれなくなってしまうんです。
 
 
 
 つまり。
 
 機会を与えない限り、才能が発揮されることは、ないんです。
 才能があったとしても、その才能は、埋もれたままなんですね。
 
 
 
 で。
 
 農業。
 
 
 
 皆さん、農業をやったことがありますか?
 
 ま、普通は「無い」ですよね。
 
 
 年配の方ならともかく、現代の若い世代は、ほとんどが「都会出身者」。
 
 農業なんて、遠い世界の話。
 
 田んぼも、畑も、近所にはありません。
 20歳くらいだと、そういう人が、半分以上だと思います。
 
 ましてや「農業」を体験した人となると、
 全体の1割もいないんじゃないかと思います。(若い人に限れば)
 
 
 
 農業を経験する「機会」は、普通の人には、ありません。
 つまり「農業の才能」があったとしても、気付くことが出来ないんです。
 
 
 
 義務教育に「農業」を導入する目的というのは、
 一般の人に、広く浅い農業知識を得てもらうためでは、ありません。
 
 100人に1人の「農業の天才」を発掘するためです。
 
 
 
 どんな学問でも、100人に1人くらいは、
 バカみたいに興味を持つ子供が、いるものです。
 
 数学だって、大半の人は嫌いですけれど、
 100人に1人くらい、数学にハマっちゃう奴が、いるもんです。
 
 そういう人が、将来、日本の理系技術を支えるんです。
 
 
 
 もし、義務教育に農業が導入されて、
 都会の子供でも、「農業」を経験するとなれば。
 
 100人に1人くらい、目をランランと輝かせて、
 農業にハマる奴が、出てくるんです。
 
 土壌分析とか、肥料設計とか、品種改良とか。
 もう、楽しくて楽しくて、しょうがない。そんな奴は、必ずいます。
 
 周りが反対しようが、何しようが、農業高校⇒農業大学⇒農家と、
 農業エリートコースを突き進む「都会の子」が出てくるはず。
 
 
 100人に1人でいい。
 
 
 100人に1人、そういう子供が出てくれば。
 1年間で、1万人の「若い農家」が生まれるんですよ。
 (しかも、みんな農業が大好き! 嫌々実家を継ぐ農家とは、大違い!)
 
 日本の農業なんて、あっという間に復活します。
 
 
 
 学校の授業なんて、今から振り返れば、役に立たないことばかりです。
 
 でも、それでもいいと思うんです。
 
 物理も、化学も、地学も、古文も、漢文も、世界史も。
 99%の人にとっては必要ない知識です。(受験時は除く)
 
 経験する「機会」を持たせてやることによって、
 そのジャンルの「トップ」に立つ人が、生まれるんです。
 
 
 
 農業を復活させる、一番の早道。
 
 それは「義務教育への、農業の導入」だと思うんです。


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タグ:教育
posted by 加藤のどか at 13:45| 高知 晴れ| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする