2008年12月05日

肥料の味

 昨日のメルマガで、
 「スーパーで売っているキャベツと、直売所のキャベツは違う」とか
 「菌床シイタケと原木シイタケの味は違う」とか書いたら。
 
 読者の方から「素晴らしい味覚を持ってますね!」と、
 お褒めのメールをいただいたんですが。
 
 
 
 僕、そんなに素晴らしい味覚を持っていません。普通の人です。
 
 僕よりも、すごい味覚を持った人は、たくさんいます。
 
 特に、田畑で農作物を育てる農家さんの中には、
 ちょっと僕には理解できないような味覚を持っている人もいます。
 
 きょうは、そんな農家さんの一人を、ご紹介。
 
 
 
 僕の知り合いに、愛媛で果樹を栽培している冨田さんという方が、
 いらっしゃるんですが。
 
 彼は、作物を食べてみて「使われた肥料の味」が
 分かる味覚を、持っています。(マジかよ!)
 
 
 
 肥料の味が分かるくらいならば、よほど良い肥料にこだわっているのか?
 厳選された肥料による、有機無農薬栽培を行っているのか?
 
 と、思われるでしょうが。
 
 
 
 彼は、有機栽培をしていません。
 もちろん、慣行栽培(農薬・化学肥料を使う普通の農業)でもありません。
 
 「無肥料栽培」という育て方で、農業をしています。
 
 
 
 無肥料栽培? 肥料を与えなくて、作物が育つの?
 
 と、不思議に思われるかもしれませんが。
 
 
 
 山に生えている木を、思い出してください。
 
 誰も世話をしないし、肥料も与えない。
 それでも、木はすくすくと育ち、大きくなっていきますよね。
 
 肥料を与えて、丁寧に育てた木よりも、
 山に生えている木のほうが、よっぽど丈夫だったりします。
 
 極端に言えば。
 
 「山に生える木」を育てる感覚で、果樹を育てる。
 「フルーツ」ではなく「木の実」を育てる感覚でしょうか。
 
 それが、無肥料栽培。別名、自然農法とか、自然農とも言います。
 
 
 
 で。愛媛の冨田さん。
 
 彼は「有機栽培の作物(彼の場合はミカンなどの果物)は美味しくない」
 と、言うんです。
 
 彼曰く「有機肥料を与えると、肥料の味が作物に移ってしまう」とのこと。
 
 鶏糞(ニワトリのうんこ)を与えれば、鶏糞の味が作物に移る。
 豚糞(ブタのうんこ)を与えれば、豚糞の味が作物に移る。
 
 「味が濁る」と言うんですよね。
 
 
 
 僕は、無肥料栽培のミカンを食べさせてもらったことが、ありますが。
 
 率直な感想を言えば「味が薄い」です。
 
 甘味は、普通の(有機なり、慣行農法なり)のミカンのほうが、濃い。

 おそらく、僕も含め、普通の人は、
 「こっち(慣行栽培)のほうが、甘くておいしいじゃん!」と言います。
 
 だけど、無肥料栽培のミカンを食べた後に、普通のミカンを食べると
 「たしかに、ちょっと変な味がするかな・・・」と、
 今まで気づかなかったミカンの味に、気づきかけます。
 
 うっすらと、そんな気がします。
 
 
 
 ・・・まぁ。正直に言いましょうか。
 
 
 
 オイラァ、よく分かんねぇよ!
 
 すまん、冨田氏。正直「これが肥料の味」とか言われても、よう分からん。
 僕の味覚は、そのレベルには達していない。
 
 自然農法の祖、福岡正信氏は
 「野山に生える草花が、一番ンマイ♪」と言っていたそうですが。
 (何かの本で読んだ気がする)
 
 
 わかんねぇよ。(゜△ ゜)
 
 
 僕は、菌床シイタケと原木シイタケの違いは、分かるけれど。
 鶏糞を使ったミカンと、豚糞を使ったミカンの違いは、分からねぇよ。
 
 素人(僕もだけれど)には、ピカソの絵が「意味不明の落書き」としか
 見えないように。
 
 僕には、無肥料栽培のミカンの、真の美味しさを感じとれるほどの味覚は、
 まだまだ、備わっていないようでした。(うっすらとは、分かるが、
 肥料の味なんて分からないよ・・・)
 
 
 
 世の中、上には上がいるということです。


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タグ:ミカン 肥料
posted by 加藤のどか at 13:28| 高知 晴れ| 食べ物のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする