「スーパーで売っているキャベツと、直売所のキャベツは違う」とか
「菌床シイタケと原木シイタケの味は違う」とか書いたら。
読者の方から「素晴らしい味覚を持ってますね!」と、
お褒めのメールをいただいたんですが。
僕、そんなに素晴らしい味覚を持っていません。普通の人です。
僕よりも、すごい味覚を持った人は、たくさんいます。
特に、田畑で農作物を育てる農家さんの中には、
ちょっと僕には理解できないような味覚を持っている人もいます。
きょうは、そんな農家さんの一人を、ご紹介。
僕の知り合いに、愛媛で果樹を栽培している冨田さんという方が、
いらっしゃるんですが。
彼は、作物を食べてみて「使われた肥料の味」が
分かる味覚を、持っています。(マジかよ!)
肥料の味が分かるくらいならば、よほど良い肥料にこだわっているのか?
厳選された肥料による、有機無農薬栽培を行っているのか?
と、思われるでしょうが。
彼は、有機栽培をしていません。
もちろん、慣行栽培(農薬・化学肥料を使う普通の農業)でもありません。
「無肥料栽培」という育て方で、農業をしています。
無肥料栽培? 肥料を与えなくて、作物が育つの?
と、不思議に思われるかもしれませんが。
山に生えている木を、思い出してください。
誰も世話をしないし、肥料も与えない。
それでも、木はすくすくと育ち、大きくなっていきますよね。
肥料を与えて、丁寧に育てた木よりも、
山に生えている木のほうが、よっぽど丈夫だったりします。
極端に言えば。
「山に生える木」を育てる感覚で、果樹を育てる。
「フルーツ」ではなく「木の実」を育てる感覚でしょうか。
それが、無肥料栽培。別名、自然農法とか、自然農とも言います。
で。愛媛の冨田さん。
彼は「有機栽培の作物(彼の場合はミカンなどの果物)は美味しくない」
と、言うんです。
彼曰く「有機肥料を与えると、肥料の味が作物に移ってしまう」とのこと。
鶏糞(ニワトリのうんこ)を与えれば、鶏糞の味が作物に移る。
豚糞(ブタのうんこ)を与えれば、豚糞の味が作物に移る。
「味が濁る」と言うんですよね。
僕は、無肥料栽培のミカンを食べさせてもらったことが、ありますが。
率直な感想を言えば「味が薄い」です。
甘味は、普通の(有機なり、慣行農法なり)のミカンのほうが、濃い。
おそらく、僕も含め、普通の人は、
「こっち(慣行栽培)のほうが、甘くておいしいじゃん!」と言います。
だけど、無肥料栽培のミカンを食べた後に、普通のミカンを食べると
「たしかに、ちょっと変な味がするかな・・・」と、
今まで気づかなかったミカンの味に、気づきかけます。
うっすらと、そんな気がします。
・・・まぁ。正直に言いましょうか。
オイラァ、よく分かんねぇよ!
すまん、冨田氏。正直「これが肥料の味」とか言われても、よう分からん。
僕の味覚は、そのレベルには達していない。
自然農法の祖、福岡正信氏は
「野山に生える草花が、一番ンマイ♪」と言っていたそうですが。
(何かの本で読んだ気がする)
わかんねぇよ。(゜△ ゜)
僕は、菌床シイタケと原木シイタケの違いは、分かるけれど。
鶏糞を使ったミカンと、豚糞を使ったミカンの違いは、分からねぇよ。
素人(僕もだけれど)には、ピカソの絵が「意味不明の落書き」としか
見えないように。
僕には、無肥料栽培のミカンの、真の美味しさを感じとれるほどの味覚は、
まだまだ、備わっていないようでした。(うっすらとは、分かるが、
肥料の味なんて分からないよ・・・)
世の中、上には上がいるということです。
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