2008年02月29日

イノシシの尻拭い

冬の間にやらなきゃいけない仕事でありながら、
憂鬱だから見ないふりをしてきた仕事があります。

あぜ直し。

壊したのは、イノシシ。

イノシシが、あぜ道をほじくり返して大穴を空けやがったのです。


このままでは水が溜まりにくいので、田んぼの役を果たしません。
土を持ってきて、穴をきちんと埋めないといけません。


・・・ふう。


やり方は分かっているんですよ。

かなり離れたところに、土を採取できる崖がありますから、
そこでツルハシを振るって、土&石を粉砕。
スコップでネコグルマ(一輪車)に土を乗せて、
うんしょうんしょ田んぼの畦まで運んで、穴を埋める。
これをざっと10回くらいやれば、いいんじゃないでしょうか。



僕は、このメルマガのタイトルにもあるように、都会育ちですからね。
キーボードを打つのは得意ですが、ガテン系の仕事は苦手です。

なんて文句をたれても始まらないので、やってきます。


 ・・・・


 ・・・・


 ・・・・


 ・・・・・・作業している間、一体なんでイノシシは、こんなところをほじくり返したのか、考えてみました。


あいつは、クズの根が欲しかったんです。

クズの根は、クズ粉がとれるように、でんぷん質のイモみたいなものです。

クズの根っこをほじくり返すために、畦を掘ったのでしょう。
でも、クズの根って、小さいものですよ。

何でイノシシは、そんなに腹が減っていたのか。

その原因は植林。広葉樹林を切り倒し、スギやヒノキばかりを植えた結果、
イノシシの食料が無くなり、イノシシは人里(僕の田んぼ)に
出てくるようになったのです。

本来、広葉樹林ばかりならば、ドングリなどの木の実は豊富にあるので、
わざわざ危険あふれる人里に出てきてまで、餌を探すはずがないんです。

イノシシだって、人里に出てくるのは嫌でしょう。
でも生きるために仕方なくやってくるんです。
結局悪いのは人間。この穴を埋めるのも、身から出た錆びか。













なんて思えるほど心が広くないので、
イノシシに対する恨み憎しみを抱いたまま、畦道を直してきましたとさ。


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posted by 加藤のどか at 10:54| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月28日

豆苗(とうみょう)

農業ではなく、家庭菜園として、
自分の食べる野菜くらいを趣味で栽培しています。

その中で、この冬、一番のヒット野菜を紹介しましょう。


豆苗。
トウミョウと読みます。


どういう野菜かというと、エンドウマメです。

エンドウマメって、つる状になって、そのうち「サヤエンドウ」が
実って、それをほうっておくと、さやの中の豆が大きくなって、
「グリーンピース」になります。そういう野菜です。

じゃあ、豆苗っていうのは、何かというと。

エンドウマメの「つる」の部分です。

正確には、エンドウマメ用の品種と、豆苗用の品種とは違うので、
微妙に違う野菜なんでしょうが、とりあえず豆苗とは、
エンドウマメの「つる」のことです。


豆苗。


スーパーで売っているから、食べたことある人もいると思います。

が。

普通、売っているのは水耕栽培の豆苗です。
パック詰めされて、カイワレダイコンみたいになっているやつですね。

あれを僕も何度か食べたことがありますが、
特に美味しいと思ったことは、ありませんでした。



ですから、植えるときも、あまり期待してはいなかったんです。

が、適当に土に埋めたら、もさもさ生えてきたので、
ハサミでちょんちょん収穫して、肉と炒めて食べてみました。


コレガウマイノナンノ。


同じ野菜とは思えない。
水で育てるのと土で育てるのって、こんなに違うものでしょうか?

甘くって、豆の味があって、でも葉物野菜の軽さもある。
柔らかくて、ぜんぜん筋がない。香りも良い。

何の世話もしていないのに生えてくるし、虫にも食われていません。

手軽だし、美味しいし、家庭菜園をやっている人には、ぜひおすすめの一品。


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posted by 加藤のどか at 10:52| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

通学事情

学校まで車で送り迎え。

なんていうと、どこの金持ちだよと思うでしょうが。

田舎だと、普通です。


例えば、僕の畑がある集落。
山の中にあるので、町中の学校(川沿い、つまり谷にある)に行くためには、
山を下りてゆかなければなりません。

その距離、大体3キロ。
集落の奥のほうの家なら、5キロくらいあると思います。


だから、大抵の子供、特に小さい子供は、学校に送り迎えされています。


ときどき、帰宅途中の子供を見ることがあります。

行きは下りだから、まだしも。帰りは山道を延々と登ってゆきます。

たぶん、1時間くらいかかるんじゃないでしょうか。


通学、徒歩1時間。


坂道だと、自転車も使えませんしね。
行きはよいよい帰りは怖いになってしまいますから。



ただでさえこんな状況なのに。

現在、田舎では統廃校が進んでいます。

たしかに、生徒数だけを見ると、こりゃ廃校にするしかないと思うんですが、
その結果、通学距離って尋常じゃなくなります。

中には「町の中心から車で20分」くらいの距離にある
集落だって存在しているんですから、もう通うのが不可能な距離になります。


ここで、一つ疑問。

徒歩で通うのが不可能なくらいの土地に住んでいる子供。

たぶん、親が来るまで送り迎えしているんでしょうが、
それって義務なんでしょうか。
(おそらくスクールバスがあるだろうが、無い場合)

もし親が車持っていない、もしくは免停で運転できないという
事態になった場合でも義務教育だったら、教育を受けさせなきゃいけません。

でも、自転車や徒歩では到底通うのが不可能な距離。
そういう場合って、スクールバスを出してくれるんでしょうか?
バスが無い場合、タクシーで通わせなきゃいけないんでしょうか?

親は、子供に教育を受けさせる義務があると憲法には
書かれていますが、タクシー代まで出して通わせるというのも
義務になるんでしょうかね・・・



・・・なんてことを思いながら、テコテコ歩く中学生を尻目に、
僕は軽トラで走り去るのです。風のように。


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posted by 加藤のどか at 10:49| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

矢ガモ

矢ガモって、昔いましたよね。

で、それ以降毎年毎年、矢ガモみたいに、矢がささっているとか、
ワナにひっかかっているとか、かわいそうな鳥(とか猫とか犬とか)が発見されると、一生懸命、保護して治療しますよね。


一方

僕の周りでは、猟をやってるんですよ。

鉄砲で、パンパン鳥を撃ち殺してますよ。
猟をする人って、食べることが目的の人は、あまりいないと思います。

わざわざ猟犬を飼って、鉄砲を持っているんですよ。
それで鳥を何十羽ゲットしたところで、コストが高すぎるでしょう。

あれって、獲りたいから獲っているんですよね。


で、矢ガモのほうは、自治体の職員だか、研究所の職員だか知らないですが、
大の大人が何人も集まって捕獲しようとしています。
(そして鳥が逃げて、捕獲できなかったりする)

あの人たち、たぶん、税金で給料もらっているんでしょう。

つまり、人件費だけでも、税金を何十万円かかけて、
矢ガモを保護して、治療しようとしているんですよね。

で、一方では、楽しみのために鳥が撃たれている。(もちろん鴨も)



僕は猟をやったことありませんから、楽しさは分かりません。
ひょっとしたら、鴨猟って、ものすごく楽しいのかもしれないです。

だから、猟がいいか悪いかなんて分かりませんが。

一方は矢ガモで大騒ぎ。一方はカモ猟をしている。

何だかすごい話です。


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posted by 加藤のどか at 10:47| いろいろなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

ハーベスタとバインダー

ある冬の日のこと。

久しぶりに雪がとけ、太陽が顔を出しているので、
畑を見にいくことにしました。


すると、道端で立ち話をしているオジチャン・オバチャンたちが、
軽トラの僕に向かって、手招きをしています。


何ぞやと思い、聞いてみると

「バインダーと、ハーベスター、いらんかね」とのこと。


バインダーというのは、稲刈機。
田んぼに生えている稲を刈って、束にしていく機械です。

ハーベスターというのは、脱穀機。
バインダーで作った稲束を(2週間くらい乾燥させた後に)、
ハーベスターに入れると、稲ワラから米だけを取ってくれる機械です。


去年の僕は、ハーベスターを持っていなかったので、
脱穀は「足踏み式脱穀機」という、大正時代の香りただよう
人力の道具にて行っていました。



そのバインダーとハーベスターを、くれるというのです。

話を聞くと、農業をやっていた、あるオジイサンが亡くなった後、
後を継ぐ人が誰もいなく、機械の使い道も無いとのこと。

農協に相談したところ、バインダーやハーベスターは
引き取っても損になるらしく、持っていってもらえなかったとのこと。
(何で引き取って損になるのか、僕にはわからないのですが)


そう聞くと、どんなボロい機械なんだよと思います。が。


見てみると、十分動きそう。

いや、動きそうどころか、あと20〜30年でも動きそう。
亡くなったオジイサンの手入れが良かったらしく、
とてもキレイな状態で保管されています。


ということで。
「じゃあ、ください」と言うと「いいよ」とのこと。

はい、契約成立。

まあ、使うとしても来年の秋のことなので、
また夏ごろに貰いに来る、という話になりまして。

これで来年の稲刈りの心配は無くなりました。


・・・っていうか。

両方とも、中古農機具屋で買えば10万円近くするんじゃないか?

それを、通りかかった男に「いらないか?」って。
そして、本当に貰えるって・・・。

ひさびさに、田舎すげえなと思った1日でした。


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posted by 加藤のどか at 10:45| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

地方のテレビ事情

この話、ことあるごとに言っている気もしますが。

僕の住んでいる地域は民放が「1局」しか受信できないという、
超情報格差にさらされた地域です。(その1局は日本テレビ系列)

さすがにチャンネルがNHK・NHK教育・日テレでは
寂しいので、スカパーと契約しています。

衛星放送なら、日本全国、どこでも受信できます。

ですから、衛星の加入率の高い地域って、
「地上波だけじゃ満足できない地域」でもあるんです。

つまり、田舎に行けば行くほど、
衛星放送の加入率は高くなるんです。


で。

普段見るニュースも、スカパーのニュースが中心になります。

そこで流れるニュースは、東京の放送局から発信されているものです。
東京で、夕方に流れているニュースが、そのまま衛星で、
全国で放送されているんです。

だから「銀座の激安おすすめランチ」みたいな
夕方のニュースの特集が見られるわけです。

そこで気づいたんです。



これ、子供のころから見ていたら、絶対に東京に憧れる。



僕は東京出身ですから、実際とテレビのイメージは全く違うことは
分かっていますし、風景を見て「懐かしいな」と思うくらいで、
東京に憧れることは、ありません。

でも、子供のころから、テレビで東京の情報を
ガンガン受信していたら、そりゃ憧れますよ。夢の国ですもん、東京。

地上波の全国放送の番組でも、東京のローカルネタとか、
おすすめの東京の店とかが出るのは、普通でしょう。

テレビから流れる情報は、東京のものばかり。
雑誌の情報だって、ほとんど東京。
ドラマの舞台だって、ほとんど東京。

しかも、田舎であればあるほど、地方局すら受信できないから、
(衛星放送で)東京の情報を受信する確率は高くなるんです。



閑話休題。
 
東京でもスカパーを見ていたんですが、その頃は、
地上波と同じ番組が流れていると

「何で地上波と同じものをスカパーで流しているんだ、手抜きじゃないか」

と思っていたんです。

でも今では、地上波が受信できないので、地上波をそのまま
流してくれることが、一番うれしいです。

「フジテレビ721(CSのフジ系列の放送)」なんか、つまらない
衛星のオリジナル番組なんかやめて、24時間、フジテレビと同じ内容を衛星で流してくれないかなと思います。

これ、地上波が受信できないから衛星放送と契約している地域の人の、共通の願いだと思うんですが。

スカパー関係者、いたら検討よろしくお願いします。

 閑話休題おわり。



不思議なのは。

(田舎の)地上波のニュースだと、全国ニュースが終わると、
東京のスタジオから、地方局のスタジオに切り替わるんです。

そこで感じるんですが。


何でいきなり、みすぼらしくなるんでしょうね。

セットのグレードが明らかに違うんですけど。

セットくらいならまだしも、何か画面が暗くなって、
電波も乱れている気がするんですけれど。(本当に)

いきなりハイビジョンから真空管テレビになった気がするんですけど。

何あれ?

電波が違うんですか?(詳しく知らないけど)


何だか、あの、地方ニュースに切り替わるときの、
みすぼらしさといったら、そりゃあもう・・・
ちょっとガックリきちゃいますね。

あのギャップが原因で、地方が嫌いになっている若者は多いと思います。
それくらい、地方局の映像って、みすぼらしいんです。


これ、何とかするべきだと思います。


セットと、カメラの映像の質(と、アナウンサーのルックス)を
向上させるのって、そんなに予算がかかるとは思えないんですよ。

高知放送から日本テレビのスタジオに戻ったときに、
「みすぼらしくなったなー」と思わせるほどに
高知放送のニューススタジオを充実させれば、
若者は地方が嫌いにならないと思うんですよ。

何万人もテレビを見ているんだし、
低予算で出来る、費用対効果の高い地域活性化だと思うんですが。

知事、(これ読んでいたら)予算出してやってみませんか?


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posted by 加藤のどか at 10:42| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

銃が怖い

東京と高知で、銃に関するニュースがありましたよね。

 東京
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071210/crm0712101208011-n1.htm

 高知
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071209/crm0712091525011-n1.htm

ほぼ同時刻に起こった事件で、
しかも両方とも猟銃に絡んだ事件で、
しかも僕にとっては一方は実家、一方は現住所に近いという、
何だかいろいろな偶然が重なった事件だったので、印象に残っていました。
(そのすぐ後に、佐世保のスポーツクラブの事件もありましたしね)


で。


それ以来、意識するようになったんですが。
そこらじゅうに、猟銃もった人がいるんですよ。


幻覚じゃないですよ。

畑にいく途中とか「普通に」猟銃もったおっさんたちが、
うろうろしています。冬は暇だから猟をしているらしいんですが。

結構ね、怖いです。



しかも。
 
僕の借りている畑のすぐ横は山でして、
イノシシなんかも住んでいるんですよ。

ですから、すぐそこで猟しているんです。

畑で作業していると、すぐそこの山から

「ワンワンワンワンワンワンワンワンワン(猟犬)・・・・
・ガサガサ・・・パーン・・・パーン・・・ワンワンワン・・・・
・・ガサガサ・・・・・パーン・・・・・」


なんて音が聞こえます。


超コエエ。




もっと怖いのが、山の中に入る作業。

幸いにして僕はありませんが、
シイタケ栽培をしているオバチャンなんかだと、
山の中にシイタケを採りに行く人もいます。

そういうおばちゃんたちは、猟の季節になると怯えていますからね。

現に、年に何人かは、サルやイノシシに間違えて
殺されているというんですから、すごい話です。
(うちの町で何人かじゃないですよ、全国で)


地域によって銃の所有率に、どれくらいの差があるかは知りませんが。

なんかうちの周りだと、半分くらいの家庭にありそうな勢いです。
都会よりは田舎のほうに(特に山間部)銃は多いと思います。

そこで、ああいう事件が立て続けに起こったら、かなり怖いですね。

まさか田舎に来て、銃に怯えることがあろうとは、思いませんでした。

っていうか、こんなに被害が出ているのに、銃って必要なんですかね

「人は死なないけれど、イノシシには結構なダメージ」くらいの
銃を、うまいこと造れないもんですかね。

で、それも猟をやるとき(たとえば昼間)だけ使ってよくて、
使わないときは警察署に保管しておくとか。そうすれば、まだ安心でしょう。

東京に住んでいたら、猟銃なんてどうでもいい、異世界のことですが、
身の回りで猟銃を普通に見ると、これは取り締まるべきだと実感します。

まあ、でも田舎の声は小さいから、届かないんでしょうが。


今の季節、まだ猟は盛んです。(メルマガ発行は2008年2月)


みなさん、山へ行くことなんて無いでしょうが、
行くときは目立つ服を着ていきましょう。
サルに間違えられたら撃たれますからね。


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posted by 加藤のどか at 10:39| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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