2007年12月31日

都会と田舎について

一つ大きなテーマでの話をしてみます。

「都会」と「田舎」について。 

タイトルが『都会育ちの田舎暮らし』ですから。
ここらでちゃんと、都会とは何か、田舎とは何かという
僕なりの考えをまとめておきたいと思ったので、一つ。


お暇でしたら、戯言にお付き合いください。



都会と田舎の違いと言われたら、人それぞれいろいろあるでしょう。

 コンビニに歩いて行けるのが都会。車で行くのが田舎。
 家に鍵をかけるのが都会。かけないのが田舎。
 畑や田んぼが一切無いのが都会。田んぼが見えるのが田舎。

こんなふうに分けたら、いろいろありますし、
どれが正解ということも無いと思います。


ついでに、辞書からの定義も。

【都会(とかい)】
人が多数住み、行政府があったり、商工業や文化が発達していたりする土地。
 
【田舎(いなか)】
都会から離れた地方。田畑が多く、のどかな所。
人家が少なく、静かでへんぴな所。


ですって。

だからどうだということもなく、それだけなんですが。



では、僕の考える都会と田舎とは、どういう違いがあるかといえば。

自然が関わってくる土地が田舎。めったに関わってこない土地が都会。

という違いです。



では、自然とは何かといえば。

自然とは、人間の考えによって起こらない事態。

とでも言いましょうか。


例えば。

すんごい台風が来て、渋谷に集中豪雨が降り注ぎ、
地下街が水であふれしまった。

これは、自然の行為です。

スキー場に人工的に雪を降らせて、ゲレンデを作った。
 
これは、自然ではなく、人間の行為ですね。


実際、みなさんが触れている殆どの事象は
人間の行為によって起こされたものであり、自然の行為ではないと思います。

テレビは誰かが作ったものです。家は誰かが建てたものです。
音楽は誰かが奏でたものです。公園の木は誰かが植えたものです。


ですから、定義しなおしますと、

僕の考える都会とは

誰かの(人間の)思想の結果であるものたちに
囲まれている土地であり、めったに自然を感じることのない土地。


僕の考える田舎とは

自然が関わってくる土地です。
田んぼには虫が、どこからか出てきますし、病気も発生します。
細い道は、夏には雑草で埋まり、冬には雪で埋もれます。
押し寄せてくる自然に対して、何とかして生きていかないといけない。

そういう土地が、僕の考える田舎です。



そう考えると、都会のほうが魅力的ですよね。

だって、便利ですから。

だから、ほとんどの人が都会に住むんだと思います。

水道をひねれば水が出るし、道はいつでも歩けるし、
雑草を刈る必要もないし、家の中に虫が出ることもないし、
落ち葉をかきあつめる必要もないし。

田舎に比べて、わずらわしいことが少ないです。



自然って、めんどくさいんです。

有史以来99%の人間は、自然とはめんどうくさいものだから、
自然を何とかやりくりしながら生きてきたんだと思います。

だから、必死に自然を遠ざけて、
身の回りを固めて、人間のつくったものたちで、便利な世界を
作り上げました。それが都会です。

でも、都会が出来たら、生れ落ちてから育つ間に、
「自然がめんどうくさい」と思ったことの無い人間が出来ました。

都会で生まれ育った人間は、そういう人種です(僕もその一人ですが)。


都会とは、リアルでありながら、バーチャルリアリティーみたいな世界。

何であれ、都会にあるものは、もともとは誰かが
頭の中で考えたものですから、基本はバーチャルなんですよね。

人間が頭の中で考えたものではない、自然のリアルさとは、違うんです。

不便な自然を遠ざけて、バーチャルから作り上げた世界。

それが都会ってことですね。

まあ、ぐだぐだ書いても長くなりますから、
とりあえずそういうことにしておきます。



どれだけ、道を整備して、家を外界から遮断して、
自然を遠ざけたとしても、絶対に遠ざかることの出来ない自然が
一つだけあります。

体です。

人間だって、動物ですからね。人間の体は自然のものなんです。

超アナログですよ、体。

21世紀になったって、米(とかの糖質なり)を食べなきゃ
生きていけませんし、うんちだってするでしょう。
何のためだか知らないけど、毛も生えてくるし、垢だって出るし、
汗だってかくし、うんちだってするんです(2回目)

セレブを気取っていても、どれだけ我慢しても、うんちは出ます。

どうせ、体を背負っている限り、自然とは付き合わなきゃいけないんです。

最後に残っためんどうくさいものが、体です。


養老孟司さん風に言えば、都会は脳で、田舎は体ってことになります。

人間の脳みそは体とは関係ありません。

だから、変なことを思って、こうしたら便利だとか、ああしたらいいとか、
ときどき体に反したことをしちゃいます。

自殺するのだって、脳が考えてすることですから。
脳が体を殺しちゃうんですね。

都会にいるうちは、世界は、誰かがバーチャルで作った、
誰かの考えた結果の世界しかありませんから、
脳でしかわからないんですよね。
体でわかるってことは、少ないと思うんです。

田舎で自然と付き合うってことは、体で感じて、
体でわかることがあるんです。

何がって言われても、それは体でわかることですから、
言語では説明できないんですが。

まあ、これは論文ではなく、ただのメルマガなので、
説明できなくても赦してもらいましょう。
(注:ブログはメルマガ原稿をリライトしています)

田舎のいいところは、体で感じられること。

人間が食べていくものが目の前で、生物として生えている。育っている。
排泄したものは、ぼっとん便所に溜められて、バキュームカーが
においをあたりにふりまきながら、回収してくれる。
家で飼っているニワトリが産んだ卵を食べ、
飼っているニワトリを食べ、裏山のイノシシを食べ、
川を泳いでいるアユを食べる。


脳ではなく、体の世界なんです。


食べるとか、歩くとか、うんちするとか、息をするとか、
飲むとか、そういう体の行為を、すごく意識する場所なんですね、田舎。


まだ、僕自身もよくわかりませんけれど、
今は、都会よりは田舎の暮らしのほうが、正しい気がしているんです。

だから、僕はこれからも田舎に住み続けると思います。

まあ、何か後日考えがまとまったら、きちんと書くかもしれませんが。

とりあえず、雑考を整理もせずに書きなぐってみました。
お付き合いくださり、ありがとうございました。


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posted by 加藤のどか at 10:10| 田舎暮らしのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月27日

ハンマーナイフモア

田舎に移住したら、草刈は付きもの。
道の周りの草を刈ったり、あぜ道の草を刈ったり、
荒れている畑の草を刈ったり、家の周りの草を刈ったり。。。。。

草刈をする場合、普通は草刈機を使います。

斜面や、狭いあぜ道の草を刈る場合には、草刈機を使うしかないんですが、
広い平面に生えた草を刈る場合には、草刈機よりも便利な機械があります。

 
それが、きょうご紹介するハンマーナイフモア! (゜▽ ゜)
(テレビショッピング風に)



と聞いても、知っている人はいないでしょう。
まあ、見てください。

こんな機械です。↓
http://www.orec-jp.com/product/kusakari/hr/hr661a.html

自走式の草刈機で、1メートル以上ある草でも、
ガンガン粉砕しながら進んでいくという、非常に心強いマシンです。

普通に草刈機で草を刈った場合、草は大きいままですよね。
 
1メートルの草だったら、1メートルの草のまま。

でも、ハンマーナイフモアで刈った場合は、
1メートルの草を、10センチずつくらいに粉砕してくれます。



この機能の何がいいかというと。



草って、畑の土に混ぜ込んで使うものなんです。
草を刈った後に、トラクターでぐるぐるかき混ぜて、土の中に入れるんです。

そのときに、1メートルくらいの草であるのと、
10センチくらいの細かい草であるのと、どちらが混ざりやすいと思いますか?

当然、草が細かいほうが、土となじみやすいです。

しかも、トラクターで混ぜるときにも、
ロータリー(土を混ぜるための刃)に草がからみません。

すいすい混ぜ込めることが出来るんです。



・・・と、いくら説明しても、農業をやったことがない人には
なかなか良さ伝わらないでしょうが。

何で今回、ハンマーナイフモアなんていう機械を紹介しているかというと。

ハンマーナイフモアというのは
「結構、知られていない割に、超便利な機械」なんですよ、これ。

トラクターや管理機なんていうのは、(農民なら)誰でも知っていますし、
農業をやるのなら大抵は持っている機械です。

そういう機械は、農業をやれば自然に使うことになるでしょうから、
あまり説明してもしょうがないなとも思うんですが。

ハンマーナイフモアという機械は、農民でも、知っている人はあまりいません。
僕が畑で使っていると「何しちゅうが〜(何しているの)」と言って、おじちゃんたちが近づいてきます。


マイナーな農業機械なんです。



特に、有機農業をやりたいという人には、とても使い勝手が良いんです。

有機農業っていうのは、土づくりをするために、
草を土にすき込むという作業は、よくやります。
(有機農業に限らず普通の農業でもやりますが、有機農業のほうがよくやる)

ときには「緑肥」といって、畑にわざと「すき込むための草」を
たくさん生やして、その草を刈り取って、畑の土と混ぜる。

なんていうこともやります。

そういう作業において、このハンマーナイフモアが大活躍するんです。

将来、有機農業をやってみようとお思いの貴方。

草刈機だけでは大変だと思ったとき。
トラクターのロータリーに草が絡まるとき。
雑草だらけの畑を見て、やる気が失せちゃったとき。
 
そんなあなたに、ハンマーナイフモア!


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posted by 加藤のどか at 10:03| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月25日

ヨトウムシをつかむ

気持ち悪い話をします。

ヨトウムシの話。
芋虫です。害虫です。

お弁当を食べながら読んでいる人は注意してください。


まず。
ヨトウムシとは何でしょうか?

家庭菜園をやっている人なら、大抵、知っていると思います。

野菜につく代表的な害虫。漢字で書くと「夜盗虫」となります。

主に夜間に活動し、野菜を食べることから、こういう名前がついたんでしょう。



僕とヨトウムシの出会い。(出会いたくもなかったが)

それは、太陽照りつける、ある夏の日のこと。

就農前に農業研修をしようと思い、農家研修に行きました。
有機無農薬で、トマトを栽培しているハウスに案内されたんです。



そこでの仕事が。



ヨトウムシが大量に発生したので、
一斉にみんなで虫取りをしようということになったんです。

トマトを見てみると、いることいること。
本来は夜間に活発になる虫なんですが、真昼間から、
うじゃうじゃと発生し、トマトをむさぼり喰っています。

ミニトマトに頭から突っ込み、一心不乱に喰らい尽くす
ヨトウムシは、さぞかし至福の時を過ごしているんでしょうな!


さて。


各自に一つずつバケツが手渡され、
ここに取ったヨトウムシを入れていきます。そういう仕事。

デス(death)なワーク。
肉体的にはきつくないが、精神的にデスなワークです。

とにかく、量がハンパない。
あっという間に、バケツの底が見えなくなってしまいます。

何百匹もの、ヨトウムシ。

大きいヨトウムシだと、5センチ近くあります。
そいつらが、バケツの中に、うじゃうじゃと溜まっていきます。

しかもちょっと目を離すと這い上がってくるから、
ときどきバケツを揺らして、壁面を這い上がる猛者を振るい落とします。



僕は都会育ちで、虫にはほとんど縁の無い生活を送ってきました。

ですから当然、この「虫を取る」という作業も、
なかなかハードなものでした。(精神的に)

本当は、箸やトングで掴みたいくらいなんですが、
そうも言っていられませんからね。手で掴みます。
(手袋を持ってきていて、本当に良かった)

 
でも、手袋をしていたって、虫の感触は伝わってくるんですよ。

 
ひんやり、ふんにゃり、もぞもぞ、むにゅむにゅ。
軍手にぴったり引っ付いたりもします。うわぁああぁぁぁあぁ。

潰したら怖いですから。(当然、潰してもいいんですが)
そっと持ちますよ。ヨトウムシが万一怪我をして、体液が出た日には・・・
なんて想像すると、ソフトタッチにならざるを得ません。


あらんばかりの優しさを指先に込め、
そっとヨトウムシを持ち上げてやります。(害虫なのに)

で、あまりにそっと持ち上げるから、ときには落っことして、
トマトの茂みの中に逃げられたり。(農家さん、すまぬ)


こんな調子で農業が出来るのか?
などという一抹の不安もあったものの。

慣れというのは、すごいものですね。

1日、たっぷりとヨトウムシを取れば、もう慣れました。
そのうち、手袋も要らず、素手でも平気でつかめるようになります。

バケツに入れるのではなく、その場で踏み潰すのも平気になります。
(ちなみに、バケツに入れて集めていたのは、
農家さんが飼っていたニワトリの餌にするため)

 
あれから2年。
今ではもう、踏み潰すどころか、素手で潰せます。

ヨトウムシがいたら、ひょいっと掴んで、潰して、ぽいっと捨てる。
手(素手)に汁がついても気にしない気にしない。


芋虫の体液なんか、葉っぱの汁がついたのと同じですよ。

慣れってすごいですね。


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posted by 加藤のどか at 09:55| 農業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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